保険

あなたにピッタリの生命保険の選び方

生命保険の選び方が分からない人が実に多い。また、保険に入っているものの、どんな保険なのかよく分からないという人が多いのが現状だ。 

だからこそ営業マンがいるのだが、しつこく勧誘してくるので相談しにくいし、断りにくい。いったい、どのような基準で生命保険を選べばいいのか分からない…。

これは大問題だ!!!

実際、私もファイナンシャルプランナーをしているとそんな相談をかなり受けます。生命保険は、自分でネットで調べてもけっきょくよく分からない分野なのです。

ただ、ひとつ言えることは、生命保険はもともと単純なもの。死亡保険金、入院・手術などの医療保障、がんなどの生活習慣病保障、治療が長期化したときの生活保障、介護保障で構成されています。それが説明文になると複雑になってしまうのです。医療の進歩によって、新商品もどんどん発売されているので、よけいに難しくなってきているのかもしれませんね。

そこで、今回は誰でも簡単に生命保険を比較できる3つのポイントをお伝えします。これさえ抑えておけば、自分にピッタリの保険が見つかりますよ。

あなたにぴったりな生命保険の選び方

まず、どの保障を優先させたいか考えてみましょう。

❶ 死亡保障

❷ 医療保障

❸ がん保険などの生活習慣病保障

❹ 治療が長期化したときの生活保障

❺ 介護保障

例えば、独身の若い方なら❷の医療保障重視ですね。子どももいるような世帯主なら❶〜❺まで必要になるかもしれませんが、その中でも優先順位がつくと思います。

この時点ではまだ保険会社を選ばないでください。よけいに混乱します。多くの方がここで保険会社を選んで失敗します。大切なことは、まず「自分にとって必要な保険は何か?」を知ることです。

どの保障を優先させたいか、決まりましたか?それでは3つのポイントについて見ていきましょう。

ポイント① 医療保障のタイプの選択

医療保障はここ数年で大きく変わっています。入院日数の短期化により、通院保障も欲しいところ。必要な医療保障内容を選ぶことはもちろんですが、以下の2つのタイプから選択してください。

   A. 日額給付タイプ

   B. 実額給付タイプ

それでは説明していきます。

Aの日額給付タイプは「入院日額」と言って、入院1日当たり○○円の給付が出るということです。これは従来からあるタイプで、どの保険会社の医療保障でも差はありません。

一方、Bの実額タイプは入院日数ではなく、入院中の治療費に対して給付されます。病院等で交付される領収証の自己負担額に応じて給付金額が支払われます。

ポイント② 保険料払込期間の選択

どのようなタイプの医療保障に加入するかが決まったら、次に行なうのが保険料払込期間の選択です。

   A. 終身型(一生涯払うが保険料は一定)

   B. 更新型(更新毎に保険料が変動)

具体的に説明します。

終身型一生涯保険料を支払っていかなければなりません。一方、更新型は更新のたびに一般的に保険料は高くなりますが、途中で保障内容の見直しがしやすいというメリットがあります。

 ポイント③ 掛捨て型か貯蓄型かを選択

次に保険のタイプを選択します。生命保険には掛捨て型と貯蓄型の二種類があります。両者の違いは以下の通りです。

   掛捨て型:解約をしたときにほぼ払戻金がありません。一般的に保険料は割安です。

   貯蓄型   :解約時期によって差があるが払戻金があります。一般的に保険料は割高です。 

掛捨てだともったいないので貯蓄型がいいという人もいますが、実際売れているのは保険料が安い掛捨ての商品です。昨今の経済情勢では、魅力的な貯蓄型の商品があまりないからか、生命保険は掛捨て型に流れているようです。

 

では、もう少し具体的に説明します。

掛捨て型の多くは定期保険と呼ばれているものです。メリット・デメリットは以下の通りです。

  ◇ 定期保険のメリット

   ・終身保険に比べ、はじめの保険料が割安。

   ・将来いい商品が発売されたら見直しがしやすい。

   ◇定期保険のデメリット

   ・更新のときの保険料が上がる。

   ・更新が80歳までしかできない保険もある。

 

一方、貯蓄型の多くは終身保険です。終身保険のメリット・デメリットは以下の通りです。

   ◇終身保険のメリット

   ・保険期間が終身なので解約しない限り保障は一生続く。

   ・更新がないため保険料が契約時のまま上がらないので安心。

   ◇終身保険のデメリット

   ・保険料は上がらないが定期保険に比べ加入時の保険料が割高。

   ・途中で見直しができない。

まとめ

上記の3つのポイントを押さえておけば、どの保険会社の提案を受けても失敗しません。ただし、がん保険や生活保障などの保険については注意点がありますので少しお伝えしておきます。

がん保障ですが、「がん」のみで大丈夫かどうかです。がん、急性心筋梗塞、脳卒中の「3大疾病」、もしくは重度の糖尿病・高血圧症なども幅広く含む商品もあります。

また、生活保障についても10年しかないものや一生涯保障がある商品があります。

これらは、保険会社によって違いますので、担当者に詳しく説明を求めた方が賢明です。

最近では、健康体だと保険料の割引やキャッシュバックがある商品も出ています。また、生命保険と貯蓄は分けて考えている人も増えており、例えば貯蓄は外貨建て商品に加入しているようです。

まずは、自分にはどの保障が必要かを整理し、今の自分に支払っていける保険料を設定しましょう。

自分で検討する場合は3社くらいの商品の比較をお勧めします。自分で調べてもよく分からない人は、筆者でももちろん大丈夫ですが、お近くのファイナンシャルプランナーに相談することをおススメします。

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