家を建てる前に

注文住宅で後悔しないための5つのポイント

夢のマイホーム。すごい考えて建てたのに、ほとんどの人は「後悔した」と思う箇所があるようです。もちろん、ハウスメーカーの営業マンや設計士の方にもアドバイスをもらいながら作ったはずですよね。

では、なぜ「後悔した」のでしょうか。

しかも、ほとんどの人は生活しはじめてすぐに「後悔した」ことに気づくことが多いようです。それは、生活することで分かる「生活動線」をシミュレーションできていなかったり、さまざまな座る位置から見える景色がイメージできていなかったり…

「そんなことか」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、毎日の生活となると大問題。せっかく自由に設計できたはずなのに、という注文住宅にありがちな悩みは、やがて「後悔」となってしまうのです。

そこで、今回は、建築アドバイザーである私のもとに寄せられた、全国のみなさんの注文住宅の「後悔」ポイントの中から、特に多いものをチョイスしてお伝えします。逆に言えば、この「後悔」ポイントを回避すれば、「満足」できる注文住宅になりますよね♪

 

⒈ 生活動線を重視!玄関周りの「収納」を確保したい

大阪府 Yさん

間取りを決めるとき、最も重視したのは、リビングや和室の広さですね。
置きたいソファーや机の大きさもあるし、やっぱり8畳は欲しいなとか、どうしても生活の大半を過ごす場所ばかりに気をとられてしまいました。

しかし、動線をまったく考えなかったのではありません。

設計士さんの意見も聞きながら、
キッチンの形や、キッチンと洗濯スペースとの位置関係など、
「家事動線」がスムーズになるように注意して設計しました。

もちろん、「家事動線」にこだわってよかったと思っています。
ただ、それよりも普段の「生活動線」をイメージして設計をすればよかったと思いました。

では、生活動線で何が重要かと言うと、それは「収納スペースの位置」です。
特に衣類やカバンなどを置く場所、収納場所です。
秋冬に帰宅すると、まず上着のコート類を脱いでカバンを置きますよね。

仕方なく、現在の我が家ではコート掛けを購入して、後から置きましたが、
リビングの最も見映えがする場所を占拠することになってしまいました。
カバンはコート掛けの下に転がっていて乱雑ですし、部屋が狭く感じてしまい不快です。

こんなことになるなら、「生活動線」を考えてコートやカバン用のクローゼットを玄関付近に確保すればよかったと後悔しています。

◆この「生活動線」問題ですが、玄関の設計で最も気をつけたいポイントです。玄関周りの収納スペースは「見えない工夫」もしたいですね。収納スペースを見せずに、ステキな玄関を設計してみましょう。

 

⒉ 本当に必要?ロフトを作るなら慎重に

岐阜県 Oさん

私は、天井が低くても狭くてもいいので1階リビングを希望していました。
しかし、主人は狭い土地なので2階リビングを希望。吹き抜けにして、開放的なリビングにしたいと強く希望していました。

けっきょく、2階をリビングにすることになり、固定階段で上れるロフトをつけました。
2階をすべてリビングにし、収納スペースはゼロ。
季節の物や普段使わないものはロフト部分に収納する予定でした。

狭い土地だったので少しでも広く見せたいのとデザイン性を考えて、
ロフト部分は壁ではなく柵のようなデザインにしました。

見た目はとてもオシャレで解放感もあるのですが、
2階からロフトが丸見えで、物置きとしては使えなくなってしまいました。

けっきょく子供たちの遊び場になっています。ロフトを収納として使いたいなら、壁はしっかり作って物が隠れるようにするべきだったと後悔しました。

 

◆一般的にロフトを作る家庭は多いと思いますが、
収納スペースとして使用する場合はハシゴではなく階段を設置したり、下から見えない工夫をする必要があります。
秘密基地的な空間ですが、収納以外になかなかロフトを使いこなすのは難しく、
また収納として使用する場合もさまざまなケースを想定して、慎重に設計しましょう。

⒊ 夫婦それぞれの理想を叶えた結果、中途半端な家に

石川県 Nさん

家を建てることが夢だった私は、いろいろな本を読んで知識を身につけて、すごく素敵な家を想像していました。しかし、オシャレなデザインの家を夢みている私に対して、夫は安全性と機能性、そして予算を重視していました。

そのため、「吹き抜けにしたい」「階段もオープンスタイルで」「全てを収納できるようなシューズクロークが欲しい」「広々としたリビング」など…私の理想は山ほどありましたが、完全に予算オーバー。

というわけで、広々としたリビングや吹き抜けにしてしまうと坪数が足りなくなってしまうので却下。

小さい子供がいるので安全面を考えるとオープンスタイルな階段は危ないという理由でこれも却下。

そこで、夫の考えと私の考えの中間をとった家を建てたら、住み始めてからやっぱりこうしておけばよかった…などの後悔が。建ててまだ3年目なのにリフォームがしたくてたまりません。

家を建てる時、私にはほとんど貯金がなくすべて夫のローン。少しでも私にお金があれば、もっと強く自分の意見を主張できたのに…と後悔しています。

 

◆夫・妻、子供たちの願いを叶えることができるのも注文住宅の魅力。しかし、予算内でいかに理想に近づけるかがポイントになってきます。妥協してしまう前に、ハウスメーカーを再検討(選び直し)することも視野にいれておきたいですね。
必ずしもそのハウスメーカーで建てなくてもよいのであれば、予算内で夫婦の希望を叶えてくれるハウスメーカーがあるかもしれません

 

⒋ ハウスメーカーの言う通りにして後悔した床材

北海道 Iさん

1階の床を白にしたくて、床材についてハウスメーカーの担当者に相談をした私。
床暖を完備したので、そこまで高い床材にしたくないけれど見栄えは良くしたいなどの希望がありました。

しかし、私たちが希望する床材とハウスメーカーの提案がなかなか合わず、打ち合わせが難航。うちには小さい子供がいるため、床に傷がつきやすいことが気がかりでした。

打ち合わせもこれ以上難航状態のままというわけにもいかず、
メーカーさんからは「白だから傷はそんなに目立たない」と言われ、床の色も希望の白だしとけっきょくこちらが妥協してしまいました。

そしていざ住んでみると、床の素材がもろくて傷がつきやすい、何かを落とせばすぐ床が剥げてしまうなどのトラブルが多発。まだ住んで1年も経っていないのに床は傷だらけで残念でたまりません。

◆小さい子供がいる人や、ペットを飼っている人は、床材にもこだわったほうがいいでしょう。また、介護で車椅子が必要になる場合、木材の床は傷だらけになります。経年劣化を楽しんだり、木材へのこだわりがなければ、タイルを使用するのも選択肢に入れて検討することをおすすめします。

 

⒌ 油断は禁物!外構「駐車スペース」に注意

神奈川県 Kさん

地元密着型の施工会社から、その会社に住宅の施工を依頼しなければならない「条件付きの土地」を購入しました。

間取りや内装についての打ち合わせを行い、内装工事まで完了したタイミングで立会いを実施しました。現地にて外構工事の説明を受け、同時にこちらの要望を伝えて、後続の作業を進めてもらいました。

住宅部分についてはこちらの希望をほとんど叶えてくれたため、外構部分についても安心してお任せしていました。外構工事もスケジュール通りに完了したということで、ついに「引き渡し」となりました。

内装の時と異なり、外構完成時は立会いがなく、引き渡しとなることがあるようです。手続き後、ワクワクしながら新居に向かったところ、駐車場をみて驚きました。

広さ的には余裕があったのですが、問題は駐車スペース。車一台分をコンクリートにするように依頼していたところ、駐車スペースがブロック塀でしっかり仕切られ、残り部分は残土が盛られていました。

そのため、駐車スペースは大きめの車ではギリギリ。片側にピッタリ寄せて、反対側からしか人が乗り降りできない状態で、さらに横向きの傾斜が酷く、とても使い物になりません。

住宅が希望どおり完成したからといって、外構についても油断せず、細かいところまでしっかり確認するべきだったと後悔しています。

◆注文住宅を依頼する時、必ず外構工事を含めた予算を取ることがまず重要です。建物を優先するあまり予算オーバーとなり、外構工事は適当に…となりがちです。
また、上記のように完成時だけでなく、工事の途中でも可能な限り確認作業をすることをおすすめします。ハウスメーカーに任せっぱなしは、やっぱり危険ですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。これらは、すべて最近の事例です。
注文住宅を建てる場合、ハウスメーカー選びから、打ち合わせの進め方など、事前に知っておきたいところです。

知っておかないと、ハウスメーカーのペースでどんどん進んでいってしまい、けっきょく妥協して希望通りの家にならなかった、なんてことになりかねません。まずは、お近くの「住宅展示場」や住宅関係雑誌を見て、夫婦の希望に近い住宅を探してみましょう。

次に、ハウスメーカー選び。ここで1つの会社に絞らず、数社(私は10社以上)に希望を伝え、予算内で間取り案を出してもらうことです。

今回は、注文住宅の後悔ポイントをご紹介しましたが、気をつけるポイントさえ押さえれば、こんなに楽しいことはありません。ぜひ、「人生最高の家」を建てて、生活を楽しんでくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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